映画レビューするよ。その1

毎日HFF、サブ実況、不定期な楽曲配信。
例えばパソコンがぶっ壊れたりしてこれらの投稿が止まった場合わたくしの存在はネットから消え一部の人の記憶からもいつか消えてしまうのでしょうか。
そんなつまらないことを考える間も与えない。
映画レビュー始めます。

何のために!?と思うだろう。そりゃ自分のため。
今までだいたい900作品ぐらい観てきた。本物の映画好きに比べたら全然観てないって数字。なんでそんな数わかるのってそりゃ観たことあるやつがどれだか分かんなくなってアプリでリストをつけてたから。丸一日休みの日は一日映画館巡りしたり、Netflixとツタヤディスカスの併用であらゆるDVDを観たりした。最近そんな余裕も機会もなくなっちゃったけどね。

つまり映画を見返したい気分なわけ。幸いアマゾンプライムビデオは契約できてる。手始めに音楽シャッフル再生してたら流れ始めた”Killing me softly”に因んで「アバウト・ア・ボーイ」を観ようと思ったらプライム対象外。まあブルーレイ持ってるけど。
でも発見してしまった。ドランの映画がめっちゃある。ブルーレイ持ってるけど。

決めた。
第1回は「胸騒ぎの恋人」でいく。一応ネタバレなし。
監督・主演はグザヴィエ・ドラン。カナダの中でも公用語がフランス語の地域出身の監督(だったはず)。だからフランス語の映画。衣装と映像のオシャレさも相まって一部の層にドはまりしそう感と毛嫌いされそう感が漂っている。でも根本は恋の駆け引きしている人間を外から見た時のコントみたいな話なんだけどね。堅苦しいことは何もない。本人たちは大真面目なのに何故か笑えてしまう。そして期待しては落とされ、もうだめだと思ったら向こうから寄ってくるむず痒さ。ライバルだったり友達だったりする二人の会話も絶妙な生々しさ。
二コラ役の俳優は監督の前作「マイ・マザー」でも主人公に優しくしてくれる青年だった。実の弟「さよなら、僕のモンスター」で似たような役を演じている。エモい。
最初に公開されてから10年経つらしい。東京の公開は2014年。なんてこった。

ウディ・アレン監督の「アニー・ホール」とかとテーマが似てるって言われる。監督・主演するっている共通点もある。向こうはコメディアンだし、ドラン監督は子役もやってたから器用なんだろうな。ちなみにリメイク版「IT」の後編、冒頭に出てくる最初の犠牲者はグザヴィエ・ドランが演じてるよ。そういうところで見たことある人はいるんじゃないかな。

この映画を語るうえで欠かせないのが音楽。特に”Bang Bang”。ダリダの曲ね。アリアナ・グランデではない。
「キル・ビル」で印象的に流れるのでそっちの印象が強い人もいる曲。私を撃ち落とした、みたいな歌詞が意味深。ただの射撃ごっこの話かもしれないしキューピット的な話かもしれないしセクシーな話かもしれない。個人的にこの映画における歌詞の解釈は惚れさせておいて愛してくれない男。異論は認める。
この監督はそういうミュージカルみたいな、歌詞も登場人物のセリフとか心の声みたいな演出をする。そこがいい。「たかが世界の終わり」ではあの恋のマイアヒが流れる。初めてちゃんと歌詞見たらめっちゃ切なかった。その話はまた今度。

と、こんな感じでレビューしていこうかな。お試しにリンク多めでお届け。
需要はなくてもやる。

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